【カメラ】RICOH GRⅡを(いまさら)購入した -ファーストインプレッション編-

で、RICOH GRⅡのファーストインプレッションはどうだったのか。

さてさて、前回のつづきです。

GRⅡ手にいれたぜ。家にあるぜ!いえーい!

1週間使ってみた時点での感想文です。レビューというにはおこがましい。

レビューは大手販売会社のサイトや有名ブロガーさんが書いておられるので僕は率直な感想を散文的にログる方向でまいります。ていうかそれしかできない。おかしなこと書いてたらぜひぜひ教えてください。ではでは。

前回記事から読んでいただける場合はこちらからどうぞ。

RICOH GRⅡを(いまさら)購入した -理由編-




①携帯性、機動力、ステルス性抜群!

携帯性・機動力は期待通り。文句なし。
CX1と同じく、とにかく軽い。小さい。どこでも持っていける。コンデジだからそりゃそうなんだけど、これでAPS-Cセンサー積んでるんだからありがたいです。画質とサイズとのバランスは期待値以上。最高。

今年の冬は上着の腰辺りにあるポケットにこれさえ入れとけば、カメラ取り出しながら電源オン→撮影の速射スナップが可能になりました。

とはいえポケットでも胸ポケットは落ちると嫌だから回避してますし、ジーンズだとかのパンツも回避してます。ヒップ周りにそんなに余裕があるやつ履かないからね。ああ、俺が細くないってのもありますよ。ていうかそれな。うん、それ知ってる。ジーンズのせいにするなって? うるせえだまれ。

ともかく、いつも持ち歩いて写真を撮ることができ、その気になればちゃんとした写真が速射できるのっていいです。上着にポンと入れてそれが叶ってしまう。すばらしい。
まあ、これが夏になるとTシャツで出かけることも多くなるから、ネックストラップ等の対策は考えておかないといけないなあとは思っていますけど出かけるときの選択肢が増えたのはとてもうれしいです。

GRⅡ 都内・環状8号線にて

あと、携帯性・機動性という点で想定外によかったのは車移動でのシーン。これまでデジイチはコンソールボックス(運転席と助手席の間仕切り部分にある収納ボックスね)に入れてましたが、GRⅡはコップとかボトル置くところにスマホと一緒に置いておけば、赤信号の停車中だとか駐車に取り出してパシャリとやるのが最高に捗ります。コンソールボックスのフタを開け閉めしなくてよくなったのでとても気軽です。思わぬところでコンパクトが大正義だということを実感しました。

そしてステルス性。人目をひかないのが最高って話なんですけどGRⅡはおしゃれでもなんでもない武骨な外見(誉めてます)だからストリートはもちろん、飲食店でも普通の人類からは全くといっていいほど興味を持たれません。視界に入ったとしても「今の時代にコンデジなんか使ってんのかよ」「珍しいね」ぐらいのもんでしょう。

コンデジの世間一般に認識されてる階級なんて(ものがあるとしたら)今やスマホより下でしょ。i phoneとかすごいし。ひと昔前に比べればコンデジは高級コンデジ隆盛だって言うことになってるけど普通の人類はそんな認識ないんじゃないですかねーって思ってるんですけどどうでしょうか。

EOS 80D + YONGNUO F2.0で撮ったラーメン

デジイチは料理もよく撮れるけどラーメン屋なんか行くといらない気を使うような気がします。というのも、店によっては心なしかチャーシューがいつもよりでかいとか、盛り方がいつもより丁寧だとかあるような気がするんですよ。いやそんなことないのかもしんないですけど、もしかしてあったらと思うと落ち着かないんですよ。自意識過剰ですかね?そんな僕でも、GRⅡなら気になりません。同じセンサーであってもコンデジではそんなことはまず起きそうにありません。

そしてデジイチのほうが撮れるっていってもGRⅡのJPG撮って出しでもこんぐらいは撮れる。

GRⅡ 近所の中華料理屋のあんかけチャーハン


GRⅡ 自宅の朝食サンドイッチ
ポジフィルムで明るく撮ると安定していい感じになるように思います。

本気で撮りたい店や食べ物ならともかく、近所のお店ではサクッと撮りたいだけだから、
そんなに目立ちたくないし絡まれたくもない。撮らなきゃいいっていうかもしれないけど少しでも練習したいのよ。撮りたいのよ。僕は。

でも嫌じゃん、カメラの人として憶えられるの。GRⅡはそういう葛藤を簡単に解消してくれました。この正月休み+土日で何度か飲食店に行ったのですけど「意識されずに撮れるのはとにかく気楽だなあ」とそのたびに感じました。



②AFはあまりよくないし手ブレ補正ない(ボケ写真量産リスク)


次はちょっと満足できていないところ。ヤ◯ダ電機の店頭で試したときは気づかなかったのですが手元で使ってみるとAFはあまりよくないように感じました。GRⅡのAFはコントラスト方式で、上の写真ような複数のフォーカス方法を持っていますがマルチAF/スポットAF/ピンスポットAFいずれも比較的よく外す印象です。

マルチAFが稼働している様子。
9か所のAFエリアのうち右上の2つがにピントがあっている状態。

RICOHが推奨しているのはマルチAFで「9箇所の AF エリアから測距し、最も近い位置にピントを合わせます。中抜けを防止し、ピンボケの少ない撮影ができます。(公式より抜粋)」というものです。上の写真の緑の部分が合焦しているAFセンサーです。
しかしこのAFセンサー9箇所全部を総動員してもカバーする範囲が少ない。

画面を画面を16分割したときの中央4面にあたる範囲しかカバーしていないのは2019年のカメラ事情と比べてしまうと、ちょっと弱いように思えてしまいます。


マルチAFは黒猫を捕らえてくれませんでした・・・。
このあとスポットAFにして黒猫にあわせて露出補正したら何とか撮影できましたけど。

近いものを見逃したり中抜けすることもしばしば・・・。上はマルチAFで黒猫を狙ったものですが奥の植物にピントを撮られてしまいました。もう少しスピードが速くてちゃんと合えばありがたいのだけどなあ。

あとAFはマクロ最短距離もカタログ値よりつらい感じ。公称10cmと弱いことも知っていましたが実のところ10cmすらも厳しかったのも残念なポイントでした。手ブレ補正もありませんのでピントが合わない・ブレるという印象を持つことが多く、それがGoogleの検索結果だとか数々のブログに出てしまうのではないかと思います。

僕にとってはスナップ用カメラとして構図・露出・光に慣れる、それなりに撮れるということに期待しての購入なので期待値を大きく下回るものではありませんが、やはり「これ一台で何でもかんでも!」というわけにはいかないようです。動き物やこども撮りには絶対に向きません。おとなしくブレない撮り方をしっかり習得するか、一眼レフ、ミラーレス一眼のAF・手ブレ補正が得意なやつを買いましょう。


(余談)少し調べたら、メーカーの特徴としてペンタックスリコーって伝統的にAF苦手なようです。逆にキヤノンは割とAF得意でKiss X7は「TTL 二次結像位相差検出方式」、80Dは「専用AFセンサーによるTTL二次結像位相差検出方式」とそもそもの方式がよいことがわかりました。そのうえ、人間が写っているときは人間優先にピントを合わせるとかいうアルゴリズムも組み込んでいるようです。Google検索してもGRⅡ AFで「ピントが合わない」という候補が出るからなあ・・・。どうやらGRⅡと他社のAFセンサー関連は比較してはいけない組み合わせだったようです(笑)



③エフェクト楽しい

多くの撮って出しで使えるエフェクトがあります。ホワイトバランスを変えるような感覚でエフェクトが使えてとても楽しいです。今のところ、クロスプロセス/レトロ/ポジフィルム/白黒/ハイコントラスト白黒を多用しています。

GRシリーズの場合、エフェクトを使いやすいようにエフェクトボタンを用意しているのがガチですね。開発陣の念頭にあるのは「使えるエフェクト」なんだと伝わってきます。

キヤノンのエフェクトで撮ってもこうはならないので「買った甲斐があるなあ」「これが欲しかったんだよ」と思う一方で写真にまとまりがなくなるというデメリットもあるかもしれないと思い始めていますが、よくよく考えたらそんな作風なんてものまだまだないので、気にせずガンガン撮っていこうと思います(笑)

エスカレーター(クロスプロセス)
プラットホーム(レトロ)
バスターミナル(レトロ)
散歩する犬(白黒)
1月4日、閑散としたターミナル駅(白黒)
環状8号線のマンション(ポジフィルム)
路地裏の電気メーター(ポジフィルム)
町田駅付近(ハイコントラスト白黒)
学校の門(ハイコントラスト白黒)
公園のマンホール(ハイコントラスト白黒)

今のところこんな具合です。とにかくスナップが楽しい。
GRⅡ、すぐに最新モデルじゃなくなってしまうけど大事に使っていきたいと思います。
よろしければこちらもどうぞ RICOH GRⅡを(いまさら)購入した -理由編-

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